年度末
非常に久しぶりの更新
と言うわけで、近況報告といきましょう
1.無事学位を取得!
2014年3月、無事博士号を取得。
色々と自分の中で後悔するところはあるけど、これがスタートと肝に銘じて、より良い研究ができるように精進しよう。
いつかはアカデミックも・・・?
2.英会話スクールスタート
諸般の都合により、英語をちゃんと勉強しようと決め、勢い任せで通い始めました。
家計には大分迷惑をかけてしまったため、本当に嫁には申し訳ない。。
結果で返せるよう頑張ろう。
3.図書館通いにハマり中
タダっていいね。
普段読まないような本も気軽に手に取れる。息子に色んな絵本を借りてあげれるのも良。
このブログでブックレビューもしていきたいなと思う。
そんなこんなで2014年度もそろそろお終い。
2015年、うまく言えないけど、何かが変わりそうな予感がある。うまく立ち回って、一回り成長しよう。
博士とは
「博士になる者は、自分の哲学を持つべきだ。」
これは私が会社で非常にお世話になった先輩に言われた言葉。
会社に入ってから教えられたことの中で1、2を争う良い言葉だと思う。
問題意識、課題解決のポリシーとその手法、ひいては資料作成からプレゼンの形式まで、研究から物事一般に対する姿勢において、自分なりのぶれない芯、理念を示せる人が博士、Philosophy Doctorかなと。
とても難しい。でも、だからこそ価値があるんだと思う。
プレゼンテーションに向けて
仕事のtipsです。
作成前の下準備から資料作成のコツなど。
①どんな場でプレゼンをするかを考える
プレゼンと言っても経過報告なのか、成果報告なのか、そしてどんな会議体なのかで何を求められているのか全く変わります。
まずそこをはっきりさせましょう。
※はっきりしない会議体がある場合もありますが……
②誰向けなのかを考える
①とも絡みますが、誰に一番伝えたいのかターゲットをはっきりさせておきます。
これは、プレゼン前の根回しにも繋がるので、プレゼン成功率を上げる為に欠かせません。
③目的をはっきりさせる
言いたいことをはっきりさせるということです。
何をわかって欲しいのか、このプレゼンの後何をして欲しいのか、ちゃんと示せるようにしないといけません。
④ストーリーを持たせる
この辺りから実際の資料作りです。
特に自分のプレゼン内容に疎い方が多い場合、ストーリーを持たせると理解力が増します。
背景、目的、提案、提案を支持するデータ、スケジュール。プレゼン内容をそのまま文章に書き表せるような、流れるようなストーリーを構築しましょう。
ちょっとでも引っ掛かりがあると、そこで入り込めなくなって理解が止まる危険大です。
⑤グラフは縦軸横軸をしっかりしておく
意外と適当になりがちです。また、論文等から引用してくる際、縦軸横軸を理解しないで使用する人がいますが、とても危険。その図、スケールの違いで誤魔化していませんか?
⑥突っ込みどころを作っておく
わざと穴を作っておくことで、質疑の時に華麗に答えることができ、印象が上がります。逆に突っ込んでもらっては困るところは出来るだけ綺麗に流してしまいましょう。
⑦データは引用ばかりではなく、自社データも出来るだけ入れる
引用は所詮他人のふんどしであり、信憑性、再現性の疑いは常に持たれます。不完全でも自らとった知見には大きな価値があります。
⑧聴衆全員に分かってもらおうと思わない。
基本的に聴衆のバックグラウンドはバラバラですので、全員に分かってもらうのは不可能であり、そんなことをしようと思うとプレゼンのレベル設定がボヤけてしまいます。
②のターゲットプラスせいぜい6割位を狙った設定にしましょう。
ひとまずこんなところでしょうか。
続くかも?
パシフィック・リム
※一応ネタバレ注意
中々の高評価に乗っかって、今更ながらBlu-rayを借りました。
頭を空っぽにして見るには最高の一作かと。
海からやって来るKaijuを巨大ロボット、イェーガーでやっつける!
必殺技はロケットパンチ!
ロボットは2人のパイロットがシンクロして操縦。
ストーリーもまさにロボット物の王道。最新鋭機に乗る味方がピンチの時に、旧型だけどパワー抜群の主人公機が駆けつけ、ドカーンとやっちゃうところとか、もうニヤニヤが止まりません。
監督の日本のロボ、特撮、怪獣リスペクトが伝わってきました。
個人的に気に入ったのが、最後、主人公の男女が抱き合って終わるところ。
普通は男女ならキスですよね。
(実際はキスのテイクも撮ったようです)
敢えて抱き合うだけで終わる、こちらの方が戦友って感じがして良かったと思います。
個人評価
☆☆☆☆★
因みに続編がもう決まっていますが、今作と新作の間のストーリーが、アニメ化、しかも日本のアニメ会社とのコラボの話もあるとか。
こちらも期待!
LEDと企業研究に思う
赤崎先生、天野先生、中村先生の3名が本年度のノーベル物理学賞を獲得されました。
基礎学問ではなく実際に世の中で使われる実用的技術ということで、一般的にも業績が理解しやすく、日本の科学技術について考えてもらえる良い機会となったと思います。
さて、中村先生と言えば、古巣の日亜工業とのやり取りでも話題の方です。
色々思うことはありますが、私は面識もなく、当然当時の状況など詳細を把握しているわけではないので語るのは避けますが、代わりに自分の企業研究に対する考え方を書きたいと思います。
企業の研究というのは、多くの場合金食い虫です。昔偉い人が「研究部門を切り捨てても、開発と営業がいれば会社は回る」と語ったことがあり、何も言えなくなったのを覚えています。
それでも雇用を維持し、給料を始め各種社会保険を手当てしてくれています。
(社会的義務としての雇用の維持というのは当然あると思いますが)
一方で成果を出しても、そもそも成果なんて簡単には出ませんが、一時金は滅多にありません。精々ボーナスがちょっと多くなるくらいですかね。
でも、昇進には結構作用すると思います。
↑とても大事!
その環境を甘いと見るか、安定していると見るかは人それぞれでしょうが、少なくとも私は非常にありがたく感じています。家族も安心できます。
それに、どちらかと言えば私はお金よりも社会的地位を重視しているというのもあります。お金は偉くなれば貰えますし。
企業に属している以上、理不尽はたくさんあります。一方で守られている部分もたくさんあります。そんな中でこそ力を発揮できる人もいるんです。
私に世界を変える研究は出来ないかもしれません。でも、少なくとも家族を守れる位の成果は出していきたいと思います。
そしてそんな小さな成果も、いつか世界中の人々を幸せにするイノベーションに繋がれば、なんてことを考えながら、日々研究を頑張っています。